起業前に絶対にすべき準備はこちら
起業前に絶対に準備する「創業動機」
なぜやるのか明確でしょうか。
・お金持ちになりたい
・起業することが夢だった
・飲食店で人を幸せにしたかった
・人の下で働くのが嫌だった
などなど沢山人それぞれ想いがあると思います。
もしかしたら、きちんとしたきれいな動機が必要だといわれるかもしれません。
しかし、金持ちになってフェラーリに乗りたいという想いを持っていたとしても、お金を稼ぐには誰かのために立たないといけないので、その想いだけで起業がダメだと考えるべきではないと思います。
「自分を動かすための創業動機」と「お客様などが納得する創業動機」の二つあることが良いのかもしれません。
これが一致していると気持ちいいとは思います。
お客様や金融機関さんに説明する際は、「お客様などが納得する創業動機」を伝える必要があると思います。
「フェラーリに乗りたい」ので商品を買ってください、お金を貸してくださいでは通じないと思います。
起業前に絶対に準備する 「知識・経験」
開業する事業についての勤務経験、知識などはありますか。
6年ほど勤務経験があると、金融機関さんも融資しやすくなると思います。
飲食店を開業する場合、過去6年間店長経験も経て、マネジメント経験・スキルもついている方への融資と、設計職を6年間していた方が急に飲食店を始めるのでは信用力は異なると思います。
起業を見据えて、計画的に人生設計をしているということが分かれば、信用力は高まると考えられます。
販売先などの売上に繋がる人脈は非常に大切なので、あるとより良いです。
売上の見込みを現実的にするために、知識経験などは必要だと思います。
起業前に絶対に準備する「決意・自信」
起業後は、資金繰りやトラブル対応など様々な困難があります。
経営者の方にお話をお伺いすると、やはり起業時の苦労話はほとんどの方がお持ちです。
・3ヶ月後までにお客様が思ったように来なければ資金ショートする
・通帳からどんどん残高が減って夜眠れない
・人件費を振り込めなくてATMの前で崩れ落ちた
・だまされた
などなど沢山の苦労話があります。これから起業する方が何かしらの苦労を経験することは絶対だと思います。
その危機的状況の時に、必要なのは事業を継続するという決意と自信です。
心をおれないように信念をもって頑張りましょう!
起業前に絶対に準備する 「家族の理解」
身近な存在だからこそ、否定されることもあるかと思います。
第三者に対して事業を説明し、納得してもらうより、難しいこともあるかもしれません。
ただ、信頼できる家族は困難を乗り越えていく支えになりますので、想いをきちんと伝えて納得してもらうようにしましょう。
結果を出せば、否定していた時がうそのように考えが変わると思います。
起業前に絶対に準備する 「開業場所」
立地条件が良い場合、家賃負担が大きくなります。
固定費の負担が大きくなると、困難を乗り越えられない時に失敗してしまう可能性が高まります。
安全余裕率を高めるためには、固定費の負担を減らすことが大切です。
安全余裕率=1-損益分岐点比率
損益分岐点比率=損益分岐点売上高÷売上高
損益分岐点売上高=固定費÷{1―(変動費÷売上高)}
固定費が下がれば、損益分岐点売上高が下がる
⇒損益分岐点売上高が下がれば、損益分岐点比率が下がる
⇒損益分岐点比率が下がれば、安全余裕率が上がる
という感じです。
なるべく安全に事業を行いたい場合、固定費の負担は減らした方が良いと思います。
起業前に絶対に準備する「人の計画」
1人で事業を行う場合を除き、従業員を採用するか外注として扱うかで人を集めなければいけません。
人件費の負担は大きく、正社員で社会保険料などの負担をする場合、給与以外にも負担するお金が増えてしまいます。
正社員で採用する予定の場合でも、キャリアアップ助成金という制度が活用することができるかもしれません。
何十万も国が補助してくれます。
知らずに採用するより、よろず支援拠点さんや商工会議所さん、社会保険労務士さん、専門家などに事前に相談すると良いと思います。
起業者が利用できる無料相談が年3回までに受けられる制度もあります。それらをご活用下さい。
起業前に絶対に準備する 「強み」
なぜお客様は、他社ではなくあなたから購入するのでしょうか。
全く同じ商品を販売する場合、
・駅前の店舗
・田舎の店舗
では駅前の店舗の方が購入してもらえる可能性は高まると思います。
商品の魅力だけでなく、立地も強みになります。
他社より圧倒的に質が高くなくても、知られていることで利用される場合もあります。
つまり、起業したてで実力が比較的低くても、選ばれる理由は何かしらあるということだと思います。
それを明確にし、他社ではなく、あなたが選ばれるようにしましょう。
サービス業などでお客様との繋がりが強い企業には次のような特徴があると思います。
・非日常感を味わえる
⇒遊び心がある
⇒世界観がある
⇒新規性がある
・自分を好きになれる
⇒自分の好きなようにカスタムできる
⇒影響力を与えられる
⇒個性を表現できる
⇒優越感に浸れる
・つながりが感じられる
⇒共感が得られる
⇒承認される
⇒一体感がある
⇒価値観が一致している
などなどお客様に選ばれて、好きでいてもらう理由は様々あります。
強みを明確にしましょう。
起業前に絶対に準備する 「損益計画」
売上を計算する際は、大体ではなく、
(平日)客単価×人数×営業日数
(土日) 客単価×人数×営業日数
などのように分解し、積み上げて売上計画を立ててください。
費用についても同様です。
人件費も
時給×時間×勤務日数
などというようになるべく根拠のある数字で計算してください。
それで利益がきちんと確保することができるのか前もって確認する必要があります。
起業前に絶対に準備する「自己資金」
お金を借りる際に、とても重要なのは自己資金です。
開業に向けて計画を立てて地道に努力できる人間かどうかの判断に使われるものだと思います。
思い付きで事業をしたいと思い、貯金をしていない状態で金融機関さんに行くと、計画性のない返済がきちんとされるか不安の起業者という判断になるかと思います。
起業後は資金がなくなることも多いので、自己資金は起業するためにきちんとためておきましょう。
注意点は、タンス預金はダメです。
通帳に入れるようにお願い致します。
現金でお給料をもらっていたとしても一度通帳に入金してから引き出すようにお願いします。
理由は、見せ金だと思われるからです。
自己資金100万円の時に、通帳に毎月10万円ずつ貯金されていて100万円たまっている方と、融資を申し込む一週間前に100万円入金されている方ではどちらが信用できそうでしょうか。
直前に入金されたお金がご本人様のものではなく、誰かから一瞬だけ借りるお金かどうか金融機関さんは判断することが難しいです。
そのため、お金が計画的に通帳に貯め、自己資金の信用性を高められるようにしましょう。
起業前に絶対に準備する「事業計画」
日本政策金融公庫さんのホームページからダウンロードできる、創業計画書に記載することで、今まで検討してきたことを一枚の紙にまとめることが可能です。
頭の中に留めるのではなく、きちんと形に残しましょう。
年3回まで無料で利用できる専門家派遣制度なども行われているので、それらを活用し、対話を通じて事業計画書を作成しましょう。
起業前に絶対に準備する「まとめ」
開業前に考えることは沢山あります。
起業をして事業を継続し、満足にいきるために、起業前の準備をきちんとするようにしましょう!
共に頑張りましょう!
