融資成功率をあげる事業計画書
大きくわけて2つ重要な要素があります。
- 基本的な事業について
- 起業者について
日本政策金融公庫の事業計画書では
- 創業の動機
- 事業の経験等
- 取扱商品・サービス
- 取引先・取引条件等
- 必要な資金と調達方法
- 事業の見通し
が記載項目となっております。
京都信用金庫の創業融資では
- 起業者の経歴などについて
- 事業について
- なぜ創業しようと考えたのか
- 開業場所とその理由、開業までのスケジュール
- 事業をするにあたって大切にすること
- 事業をする上での強み弱み
- 市場の状況と特色
- 販売先、仕入先の予定
- スタッフについて
- 月別収支計画書
- 事業収支計画書
と日本政策金融公庫のフォーマットより詳しく記載が求められます。
どちらも
- 基本的な事業について
- 起業者について
を聞かれており、金融機関が求めていることとなります。
具体的にどのような情報が必要なのかお伝え致します。
基本的な事業について
- 取り扱う商品・サービスについて
喫茶店をする場合、「コーヒー」と記載するだけではなく、「○○産の挽き立てのコーヒー」と記載しましょう。 - ターゲットについて
多様化してきているので年齢や性別、地域だけではなく、価値観でターゲットを絞ることも大切になってきています。 - どのように販売するのかについて
店舗販売なのか、ネット販売なのか、集客はネット広告なのか、チラシなのかなど記載します。 - 価格について
何円で提供しようとしているのか、客単価はいくらなのかを記載します。 - 仕入先、協力業者について
どのような条件での取引なのか、卸先が決まっているのかなど記載します。記載されている方が、金融機関は安心します。 - 1年間の売上計画について
なぜその数字になったのか根拠を示しながら記載します。
「単価×1日あたり販売個数×営業日数」など根拠を明確にします。
すでに決まっている売上があると金融機関は信用しやすくなります。 - 1年間の経費について
売上が上がっていたとしても経費の方が多ければ赤字になってしまい、元本と利息を返済することができません。
人件費や広告費など、なににいくらかかるのか記載します。 - 必要な資金と調達方法について
事業を始めるにあたって必要な資金を明確にします。
また、その資金をどのように賄うのか記載します。
調達方法は、自己資金、親などの誰かから借りた資金、金融機関からの資金などがあります。
起業者について
- 起業の動機について
なぜ起業しようとしたのか情熱・熱意を伝え、資金が必要だという真剣度をアピールしましょう。 - 今までの事業経験・経歴について
これから起業する起業者は実績がありません。通常は決算書などの実績をみて金融機関は融資の判断をします。
そのため、信用を確認するために、今までの事業経験、経歴は非常に大切になります。
未経験の分野にチャレンジする場合でも、これからの事業がうまくいく過去の経験などを記載するようにしましょう。 - 強みについて
競合他社と比較してどのような強みがあるのか記載します。
考えるヒントとして、4p
☆モノ、サービス
☆価格
☆販売チャネル
☆販促方法
の視点から検討する方法があります。 - 事業計画書全体の整合性について
事業計画書全体の整合性がむちゃくちゃの場合、計画自体の信用力が低下してしまいます。
年別の売上高と、月別の売上高合計が一致していなければ金融機関は不安に思ってしまいます。
創業時の融資を獲得するために
- 基本的な事業について
- 起業者について
これらの要素については漏らさずに記載するようにしましょう。
