融資成功のポイント
起業時の融資を成功のポイント
- 事業が継続できるのかどうか
- 代表者の信用
金融機関が事業経験のない(決算書がない)起業家に対して、数百万、数千万円の大金を貸すのはとてもリスクが高いです。
事業が継続できるのかどうか
創業融資の特徴は、過去の実績がなくても融資を受けられる可能性があることです。つまり、売上が0円でも金融機関はお金を貸してくれます。
日本政策金融公庫などの金融機関は、事業を継続できるのかどうかを重要視します。
なぜなら、【元金と金利】を返済し続けてもらえれば金融機関は満足するからです。
そのため、事業経験のない起業家が始めた事業が長く続くことを示すことが起業融資では重要になります。
では、事業が継続できるのかどうかをどのように判断しているのでしょうか。
一例を示します。
- 市場の動向
- 競合他社
- 強み
市場の動向について
起業家がやろうとしている事業の動向について把握しているのかどうかが大切になります。
例えば、今後、高齢化が進みシニア層の割合が大きくなることは確実なので、高齢者向けのサービスはニーズがありそうだと判断できます。
拡大だけではなく、例えばレコード関係で起業する場合、他社があまり参入しないニッチな業界のため、事業を継続することが可能そうだと判断される可能性があります。
大切なのは、自身の事業の業界について把握し、対策をうてるのかどうかです。
自身の立ち位置を把握し、事業を継続できるということを示す必要があります。
競合他社について
ライバルは誰なのか把握し、どのように異なるのか明確にする必要があります。
お客様がなぜ他社ではなく、あなたを選ぶのか明確にするために、競合他社について把握します。
競合に勝つために、競合他社がやっていないことをやるか、競合ができていることより付加価値の高いサービスを提供する必要が必要です。
自社の戦略を考える際に、競合他社の存在を把握することはとても重要であり、金融機関に「他社ではなくどうしてあなたが選ばれるのか」を説明するためにも大切です。
強みについて
競合他社とは違うあなたの強みはなんでしょうか。
例えば、飲食店の場合、立地や、料理の質、店舗の雰囲気、接客力、価格など様々だと思います。
どのようにして同業他社と差をつけるのか明確化する必要があります。
他社と同じことをしていると売上が上がるイメージを金融機関はもつことができません。
事業経験のない起業家の強みを判断するポイントは、
- 起業する事業の経験があるかどうか
- 競合と比較し、あなたの会社に強みがあるのかどうか
今まで全く経験のない起業家か、今まで10年間起業する業界で勤務してきた方とでは大きな違いがあると思います。
未経験の業界で起業する場合、今までの経験が活かせるということを金融機関に対して必ずアピールする必要があります。
自社の強みをアピールするためには、競合の存在を把握する必要があります。
代表者の信用
代表者がどのような人物であるのかどうかは金融機関はとても重要視します。
今まで金融機関との関わりがない起業家を信用するための判断材料として以下のようなものが挙げられます。
- これまでどのようなことをしてきたのか
- どういう結果を残してきたのか
- どのような強みがあるのか
- 経営者になる自覚や能力があるのか
これらのように市場は大きいのか、小さいのか、成長しているのか、縮小しているのか。競合他社はどのようなことを行っていて、どのように差別化を図っていくのか。それを実現する起業家の強みは何なのか、そもそも起業家は信頼できるのかなどを金融機関は重要視しています。
起業する際には、
- 事業が継続できるのかどうか
- 代表者の信用
を金融機関に対して積極的にアピールしてください。
